ミルクラン再考(物流コンサルタントの日々改善)

ミルクランとはかつてアメリカの農場を巡回してミルクを回収してきたことに端を発しています。日本では主として自動車会社が部品メーカーを回って部品を集める調達物流改革で有名です。

日本には調達物流がないと言われています。なぜなら商習慣が欧米とは異なるからなのです。ご存じのとおり日本では商品はお届け方式だからなのです。

出荷側が顧客にものを届けることが一般的なため、受け取り側が自ら取りに行くという発想がないのでしょうね。

要は販売物流になっているわけです。そのため売値に物流費が含まれているということです。もし買い側が買値を下げるように交渉してくれば販売物流の改善に着手することになるかもしれません。

しかしこの販売物流についての改善はあまり聞いたことがありません。以前にこういったことがありました。

自動車会社が調達物流(実質は部品会社の販売物流)を改善したいと思っていました。ちょうどジャストインタイム生産方式が始まった頃のことです。

自動車会社側としては多頻度少量調達を希望します。構内在庫を減らし、効率的な生産を実施するためです。

一方で部品会社側としては少しでも物流費を減らしたい、そのためにとりあえず「荷をまとめて」運びたいと思うのです。

これはジャストインタイムとは逆行する取り組みです。単純にトラックが満載になるだけの荷まとめを顧客に要求したわけですから、これは物流改善としてはあまりレベルの高いものではありませんでした。

顧客である自動車会社も単純に多数回納入をせよ、と要求していたわけではありません。部品メーカーどうしで混載を行うことで納入回数を増やしてくれるように依頼をしたのです。

しかしながらこれは遅々として進みませんでした。実際に異なる荷主どうしの共同輸送にはいくつかのネックが存在するのです。

次回に続きます。


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