物流とタイミング(3) 作業開始・終了時刻を定めよ

物流が生産タイミングを指示するということはとても価値のあることです。なぜなら従来の物流の仕事の仕方は「受身」であるからです。

運んでくれと言われたから運ぶ、保管しておいてと言われたから保管するといった仕事の仕方だけでは物流の本来の力を発揮することはできません。

できるだけ付加価値度の高い仕事の仕方をしていきたいものです。

そしてそのために今後心がけなければならないことは「計画的な仕事」を実施していくことです。つまり仕事の開始タイミングと終了タイミングを決めて実行するということです。

たとえばトラックの出発時刻ですが、きちんとダイヤ組みをしてそれをダイヤ表として掲示している会社は少数派です。

世の中の鉄道やバスには必ずダイヤがあります。そしてオペレーターにはそれを遵守することが義務付けられています。

では顧客の荷物を運ぶトラックはいかがでしょうか。顧客にそもそも指定時刻の概念がないのかもしれませんが、きちんと到着時刻、出発時刻は定められていません。

運送事業者側にも自分たちの都合の良い時に運びたいという意図もあるのか、時刻指定を嫌がるケースが見受けられます。

これは決して望ましい状況ではありません。時刻はきっちりと決め、もしその時刻通りの運行ができないのであればそれを解消するための方策を考えることです。

行き当たりばったりの物流ではロスだらけの物流で、生産性も向上しません。

庫内作業でも同様です。出荷時刻を定め、それから逆算して梱包開始・終了時刻、出庫開始・終了時刻など順に上流にさかのぼりながら時刻を決めていきます。

各工程の作業者は、この定められた時刻を先ほどの運行と同じように遵守するように心がけるのです。守れなかった場合はその要因を追求し、修正をしていくことが改善になるわけです。

工場では出荷時刻から逆算で各工程の生産開始時刻を定めることも考えられます。なぜならトラックに同期して生産することで在庫を少なくすることが可能だからです。

それだけに「出荷時刻」を定めることは重要なのです。部品供給で生産統制を行い、納期遅れを防ぎます。

物流倉庫でも同様のやり方で計画的に仕事を進めましょう。要はきちんとしたタイミングを守って仕事を実施することです。

繰り返しになりますが、その日暮らしの無計画な物流作業はロスを生むばかりです。ぜひ修正をしていきましょう。


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