メーカー物流改善の本質(2) 必要知識の範囲

物流事業者の方は物流というと輸送か倉庫における保管と入出庫作業といった限定した範囲でものごとを考えがちですが、物流はそれだけではありません。

サプライチェーンというものの調達から加工・組立を実施し、お客様にお届けするまでの流れがあります。

この中の一部が輸送であり、一部が倉庫保管であるわけです。しかしそれ以上にものづくりの工程やものの調達など、きっちっと管理をしていくべき工程がメーカーにはあるのです。

ここまで含めたサプライチェーン全体を管理することがサプライチェーンマネジメントであり、これを物流が担うことが今求められるのです。

ここでいう「物流」という言葉の定義ですが、それを実施する主体と考えればメーカーの物流担当者かもしれません。もしかしたら生産管理の担当者かもしれません。この業務のアウトソースを受けた物流事業者かもしれませんし、商社のような3PL事業者かもしれません。

3PL事業者とは荷主の物流業務を包括的に請け負い、荷主企業の物流改革を提案実行できる会社と定義されています。

この定義からすると3PLは本当に広範囲な知識を持っていなければならないことになります。物流改革を提案実行するとなると単なる物流5機能だけでは足りません。

つまり在庫コントロールや生産管理、調達管理などの知識も必要になります。物流や在庫はあらゆる活動の結果として生じるため、その発生源を絶たなければ改善は進まないからです。

結果的に知っていなければならない知識とはこういった範囲までの知識ということになるわけです。その中にあってメーカー物流の場合最初に学ぶべきことは「生産管理」です。

この生産管理のやり方次第で在庫の大きさも決まってきますしそれが物流に影響を与えることになるからです。

ものづくりの指示が小ロットであれば部分品の荷姿も小型化しなければなりません。その部分品の調達もジャストインタイムで実施するならば小ロット輸送が求められるのです。

一個づくり生産であれば生産工程への供給時には部分品を順番に並べて届ける必要が出てきます。そうなるとその順建てを行うためのエリアや供給用のトレーや容器も必要になるのです。

メーカー物流を改善するということは生産や調達のやり方を改善するということになりそうですね。そのための必要知識とスキルについて担当者にインプットしていくことが出てきます。

次回に続きます。


■7月17日(金) 物流戦略セミナーで講演を行います!

  『「儲けを出すために領域を拡大せよ」
    ~ メーカーが物流会社にやって欲しいと思っているあの業務 ~ 』

物流事業者が儲けを上げるためには今のままの仕事の仕方では困難かもしれません。
顧客の声を聞き、新たなサービスを提供しなければ価格競争の泥沼にはまってしまうことになりかねません。
では顧客は何を物流事業者に期待しているのでしょうか。
特にメーカーの視点で物流事業者にやって欲しいと思われている「あの業務」について特別に公開いたします。
顧客に個別に聞いて回らなくても、この講座に参加するだけで新サービスのヒントを知ることができます。

お問い合わせ先【国際物流総合研究所】
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/502

■講演DVDが発売されました!

 「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」

 http://ebrainshop01.free.makeshop.jp/shopdetail/000000000151/

■日刊工業新聞社 工場管理 に連載中!

 「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
         工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」

  7月号 最終回 宝の山を掘ろう 人材育成編

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!

『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y

『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI

『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE

物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/


Kein物流改善研究所

神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台17-1-218 

 

TEL:045-513-7597

代表/受付時間10~18時)

 

email;kaizen@keinlogi.jp

 

対象地域

日本全国各地

 

お気軽にご相談ください

物流改善ブログ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に更新しています。

「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ」

http://blog.livedoor.jp/gz0210/

物流改善メルマガ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に発信しています。

「会社収益がみるみる向上する!

 1分でわかる物流コスト改善の

 ツボ」

http://www.mag2.com/m/0001069860.html

お勧めサイト

経営コンサルタント探しの「経営堂」

「IT企業専門の会計士事務所」

山田経営会計事務所

http://www.cpayamada.jp/

プロセスと結果で時代の変化に対応する

株式会社キーロジ

http://www.key-logi.com/

Facebook

Twitter