工場内物流進化の勘所(2) 工場内サービス業としての物流

工場内物流の最大の機能は「補給」です。つまり生産工程に部品と生産指示情報を「補給」することです。同時に完成品を入れる容器を届けることもあります。

ここで重要なことは届け方です。皆さんは物流が生産工程にモノを届けるときにはどのような届け方をすると考えますでしょうか。

物流は工場内サービス業であると考えられます。一般的にサービス業といえばお客様の満足を最大限にすることを考えると思います。

物流のお客様は生産工程です。生産工程の満足度は「仕事のやりやすさ」でしょう。ですから物流は生産工程に対して作業員の方が仕事をやりやすいように補給を行う必要があります。

そのためのキーワードとして以下のことが考えられます。

「ワンタッチで取り出せる」
「部品以外に手を触れることはない」

これを実現するためには部品を納入容器から取り出して使う順番で取り出しやすいように並べてあげることが重要です。

そして部品以外には手を触れさせないように供給用のツールを検討する必要があります。ラインサイドで自動的に供給トレーを回収できる「からくり」を設置することも考えましょう。

多くの会社で納入容器のまま生産工程へ部品を届ける会社があります。わかる気がしますがこの会社では多分上記のようなキーワードに象徴される「物流コンセプト」が明確でないと考えられます。

そこで最初に工場内物流を設計する際には「物流コンセプト」を検討することをお勧めしたいと思います。

戦時にはロジスティクスが重要になりますが、それは「情報」も届けているからです。工場内物流も生産工程に対して「情報」を届けます。

その情報とは生産指示情報で、生産工程作業員はそれに従わなければなりません。自分のつくりやすいように生産するのではなく、物流が届ける生産指示情報通りに生産するのです。

つまり工場内物流はサービス業であると同時に生産統制も行う機能を持っているのです。これは思いもつかなかったという方もいらっしゃることでしょう。

なぜなら従来の日本企業では物流は生産の付随作業であって、決して工場内でリーダー的な位置づけではなかったからです。

でも物流が工場の中で生産を統制することで、工場の体力が強化されることは間違いないのです。

次回に続きます。


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