物流管理者の育て方(2) 自部門の数値把握

もし管理者が現場作業の応援に入ることが散見される場合は注意が必要です。現場に入る管理者は、人が少ないので自分が入らざるを得ないと説明します。

しかし、これはほとんど言い訳にすぎません。もちろん、人を最小限に絞り、その中の誰かが休んでしまった時には応援が必要なケースもあります。

現場に入りがちな管理者はそれが管理者として当たり前の仕事、かつ褒められてしかるべき行為だと考えている節があります。

もしこのような管理者がいたとしたら、経営者は厳重注意をしなければならないでしょう。なぜなら、彼(もしくは彼女)は自らの仕事を放棄してしまっているからです。

現場作業は管理者の仕事ではありません。管理者の仕事は前回紹介したような、実務とは全く異なる業務だからです。

管理者が現場に入りたがるのは忙しくて回らないからではなく、単に作業をしていると楽だからです。現場に逃げ込む管理者は本当の管理者ではありません。

本当の管理者であれば、その状況を踏まえ、いかに少ない人員でも仕事が回るように考えることです。自ら動いてしまっては、その改善をする人がいなくなってしまうのです。

もし現場に入るような管理者がいれば、管理職としての給与ではなく、作業者の給与に下げる必要があります。少なくとも現場入りした時間の分だけは。

まず、以上のように、現場で不具合が出た時の運営方法について改善させることを管理者の仕事としてやらせましょう。とにかく考えさせ、工夫させるのです。

次に管理者には自部門の「数値管理」をやらせましょう。どれくらいの資源を投入し、どれだけのアウトプットを出したのか、毎日記録させるのです。

その差が粗利益ということになります。その数値を把握していなければ、その現場で利益を出しているかどうかがわかりません。

ひどい現場だと赤字を恒常的に垂れ流している可能性があるのです。このような現場は会社に不利益をもたらしますので、無くすという選択肢も出てくることでしょう。

経営者は部門別利益を定め、それを達成するように管理者に指示します。管理者は毎日定められた利益を出せるように、日々コントロールしていきます。

これこそが自部門の経営ということになるのです。管理者の収益管理というタスクなのです。

次回に続きます。


■6月14日(火)IE協会でセミナーを実施します!

 物流作業生産性を劇的に向上する魔法のツール
「物流標準時間の導入とその活用法」

 物流作業を定量化するために物流標準時間を導入し、活用することで会社収益向上に貢献しましょう!ぜひ、この機会のご参加をお待ちしております。

 http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/management-innovation/post-18713/

■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!

タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!

 http://www.nikkan.co.jp/info/

■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!

 「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第10回
              『物流キーマン先進企業に学べ(上)』」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!

 「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~ 
  『第9回 物流作業の標準化と定量化(下)』」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000619#index

■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!

  「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」

 http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index

★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!

『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y

『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI

『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE

物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/

Kein物流改善研究所

神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台17-1-218 

 

TEL:045-513-7597

代表/受付時間10~18時)

 

email;kaizen@keinlogi.jp

 

対象地域

日本全国各地

 

お気軽にご相談ください

物流改善ブログ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に更新しています。

「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ」

http://blog.livedoor.jp/gz0210/

物流改善メルマガ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に発信しています。

「会社収益がみるみる向上する!

 1分でわかる物流コスト改善の

 ツボ」

http://www.mag2.com/m/0001069860.html

お勧めサイト

経営コンサルタント探しの「経営堂」

「IT企業専門の会計士事務所」

山田経営会計事務所

http://www.cpayamada.jp/

プロセスと結果で時代の変化に対応する

株式会社キーロジ

http://www.key-logi.com/

Facebook

Twitter