着荷主の責任を認識する(3) 待ち時間解消方策

国土交通省のガイドラインにもありますとおり、物流事業者から待ち時間の改善の要請があった場合にはそれなりの対応をすることが望ましいでしょう。

 

トラックの待ち時間はなぜ発生するのでしょうか。

 

一つに着荷主での「到着時刻」を定めていないことが挙げられます。到着時刻を定めていない場合、多くの納入トラックが一定の時間帯に集中した場合、到着順に荷降ろしをしていくため後から到着したトラックに待ちが発生するのです。

 

この対応策としましては納入時間帯を分散させること、それとともに業者ごとに納入時刻を定めることが挙げられます。

 

もう一つの要因として納入場所の手狭さが挙げられます。トラックの着けられるポートが一つしかない場合、分散してもある程度の待ち時間が発生する可能性があります。

 

この解消のためにはトラックポートの増設が考えられます。

 

また荷降ろしをフォークリフトで行っている場合、その数量不足が待ちにつながっていることが考えられます。

 

着荷主のオペレーターが荷降ろしを実施している場合はオペレーターの工数不足、トラックドライバーが自ら荷降ろしをする場合にはフォークリフトの台数不足が考えられます。

 

ということでこれらへの対応が着荷主の課題となるでしょう。

 

また待ち時間ではなく、荷降ろし時間そのものが長くなる可能性があります。その要因には次のようなものが考えられます。

 

荷降ろし時の運搬距離が長い、荷降ろし場がわかりづらく迷いが発生する、荷降ろし時に仕分けや棚入れなどの付帯作業が発生する、などです。

 

まず荷降ろし距離短縮のためにトラックポートと荷降ろし場を近接化することを実行します。また迷い防止のためには表示を誰が見てもわかるよう、大きく目立つように付けるようにしましょう。

 

荷降ろし時の付帯作業ですが、これは契約で決まることでしょうが、少なくとも取り決めの無いことをトラックドライバーにやらせることは慎む必要があるでしょう。

 

いかがでしょうか。着荷主は物流事業者に支払いを行っていませんので余分なことをやらせてしまう可能性があります。

 

しかしドライバーが不足している昨今ではできる限り彼らの負荷を軽減し、多くの仕事に対応できる環境づくりが必要でしょう。

 

ぜひ一度こういった視点で着荷の荷降ろしをチェックしていただきたいと思います。

 

 

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