物流安全管理再考(6) 点呼とラジオ体操で安全確保

貨物自動車運送事業法に以下のように定められています。
「貨物自動車運送事業者は、事業用自動車の乗務を開始しようとする運転者に対し、対面による点呼をしなければならない。」

対面で点呼を行うことによって、運転者の状態を把握することが可能になります。疲れがたまっているとか体調が良くなさそうだとか、実際に会って話をすることでこういったことがわかるものです。

この対面による点呼ですが、最近の技術の発達により、「対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定めた機器」による点呼もOKということになっています。

これは営業所や車庫に設置したカメラ等によって、運行管理者が運転者の酒気帯びの有無、疾病、疲労等の状況を随時確認でき、運転者の酒気帯びの状況に関する測定結果を自動的に記録・保存して、その測定結果を確認できるもの、とされています。

このように貨物運送においては点呼が義務づけられていますが、そうでない倉庫作業や工場物流作業においても監督者は作業者の状況を把握し、安全確保に努める義務があります。

そこで効果的なものが「ラジオ体操」です。仕事の開始前に「ラジオ体操」をやっている会社は多いと思いますが、これは作業者本人にとってはこれから体を使う前のウォーミングアップになります。

さらにこの「ラジオ体操」を実施することで、監督者が作業者の状況把握が可能となるのです。疲労が無いか、体調不調でないかは体の動きを見ることで把握が可能となります。

このように監督者は部下の状況を把握していく責務を負っていると考えるべきでしょう。そしてこれについては監督者の業務日報に気になる点を記録しておくことが望ましいと言えます。

運送の場合の点呼の記録は保存義務があります。
「貨物自動車運送事業者は、点呼の記録を1年間保存しなければならない。」とされています。この点にも注意しておきましょう。

繰り返しになりますが、物流の仕事は場合によっては公道で第三者に危害を与えてしまう可能性があります。そこでこの点については法令でも定められた遵守事項をしっかりと守ることで回避するようにしなければなりません。

その他については労働安全衛生法を遵守し、安全で快適な職場を作っていくように努力を重ねていきたいものです。


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