倉庫改善に取り組もう(5) 意地悪チェックの導入

出荷品についてピッキング後にダブルチェックを行っている会社は多いのではないでしょうか。ダブルチェックの基本は人を入れ替えて実施することです。

しかしダブルチェックを行っても物流不良が顧客まで流出してしまうことがあります。これはトリプルチェックを行っても同様です。

もちろん、検査回数を増やせば不良流出の確立が低くなることは間違いないと思われます。しかしなかなかゼロにはなりません。何故でしょうか。

それは検査行為自体がマンネリ化し、検査の体をなしていないからです。ダブルチェックを行う作業者が検査をしたつもりでも実際にはそれが検査になっていないのです。

・ 納入ラベルと現物を照合する
・ 現物とピッキングリストを照合する
・ 納入ラベルとピッキングリストを照合する
・ 現物の正確性を確認するためにサンプルと照合する

このようなチェック方法があると思います。このいずれかがおろそかになると物流エラーが発生する可能性があります。

そこでマンネリ化を防ぎ、確実な検査を実施するために「意地悪チェック」を導入することをお勧めします。この意地悪チェックとは、ピッキングが終わった商品、ラベル、納品書のいずれかをわざとエラー状態にして検査者がそれに気づくかどうかを調査することです。

たとえば商品Aを20個ピッキングしたものから「1個抜いて19個の状態を作り」それに気づくかどうかを調べてみます。

真剣に検査をしていれば当然気づきますが、いい加減な仕事をしていればそのまま出荷してしまうことがあるでしょう。

また、商品Aをそれに酷似した商品Bに入れ替え、「誤品」であることに気づくかどうかの調査を行います。

この時も同様にいい加減な検査では気づかない可能性があるのです。

この「意地悪チェック」は現場で一定の緊張感を保つこと、物流不良の検出力を高めることが目的です。あらかじめ抜き打ちで意地悪チェックを行うことを作業者に知らせておくことも重要です。

このような事前情報を流すだけでも物流エラーが減る可能性があります。なぜならいつ上司から見られているかわからないと認識し、それだけでも緊張感が高まるからです。

標準作業の確立、作業観察の実施をまずは確実に実施しましょう。その上でこの意地悪チェックを導入することで物流不良は大幅に減少するものと思われます。

次回に続きます。


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