サプライチェーン全体で物流効率化(3) サプライチェーン部門の設置

会社の規模にもよりますが、サプライチェーン専門部門を社内組織として設けることはこれからの企業間競争を考えると大変有効であると考えられます。

小売りであれば調達から社内在庫管理、販売物流などをトータルで見ていく部門を設けるのです。この「もの」が入ってから顧客に届くまでの間を全体最適で設計することでよどみのない物流を構築します。

メーカーであればこの過程にものづくりが加わります。各生産工程でばらばらな生産を行うと中間仕掛ができてしまい清々とした流れをつくることができません。

すべての工程を同期させることで最少の在庫で運営を行います。在庫が最少となることで顧客までのリードタイムが短縮され、他社に対する競争力が圧倒的に強まることでしょう。

物流は企業内で重要視されてきませんでした。学校でも物流をきちんと教えるところはほとんどありませんでした。結果的に物流を理解できている人材が物流専業会社以外では極めて少ないのです。

物流の地位も低いと言わざるを得ません。メーカーでは物流部門に行きたいと思う人は少ないでしょう。なぜならそこは出世コースとは縁遠いからです。

しかしこういった流れは変えなければなりません。物流だけではなく、ものの買い方やつくり方、生産工程設計や在庫管理などをトータルで見られる部門をつくるのです。

今物流部門がある会社もこのような組織に変更し、担当者にも物流以外を学ばせるようにしてはいかがでしょうか。

このようなサプライチェーン全体をマネジメントできる組織をつくり、トータルリードタイムを削減するとともにコスト削減にもつなげるのです。

小売りやメーカーがサプライチェーンを強化するとともに、その仕事を受注できる会社を育てていきたいですね。いわゆる真の3PLです。

その担い手はどこから生まれるのでしょうか。物流会社でしょうか、商社でしょうか、メーカーでしょうか、あるいはそれを狙った新しい会社が出てくるのでしょうか。

自社そしてアウトソース先がサプライチェーン全体効率化の観点で仕事をして初めてグローバルで競争力を持った企業が生まれます。

物流を発展させ、ぜひこれを実現していきたいものです。


■セミナーのご案内

 第七回 メーカー・流通研究会は8月22日に開催します!
 どなたでも参加できますよ!お待ちしております。

 『構内物流の果たすべき三つ役割:第二、第三の役割を理解せよ!

  ~工場内でリーダー的存在となる高付加価値物流とは~ 』

 http://www.e-butsuryu.jp/seminars/442

■日刊工業新聞社 工場管理 に連載を始めました!

 「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
         工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」

  8月号 なぜ物流は宝の山なのか

 http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!

『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y

『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI

『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE


物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/

Kein物流改善研究所

神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台17-1-218 

 

TEL:045-513-7597

代表/受付時間10~18時)

 

email;kaizen@keinlogi.jp

 

対象地域

日本全国各地

 

お気軽にご相談ください

物流改善ブログ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に更新しています。

「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ」

http://blog.livedoor.jp/gz0210/

物流改善メルマガ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に発信しています。

「会社収益がみるみる向上する!

 1分でわかる物流コスト改善の

 ツボ」

http://www.mag2.com/m/0001069860.html

お勧めサイト

経営コンサルタント探しの「経営堂」

「IT企業専門の会計士事務所」

山田経営会計事務所

http://www.cpayamada.jp/

プロセスと結果で時代の変化に対応する

株式会社キーロジ

http://www.key-logi.com/

Facebook

Twitter