エンジニアリングとしての物流(4) 製品設計と荷姿設計

今回は荷姿効率を向上させるための製品のあり方の検討の重要性について考えていきたいと思います。何度もお話をしていますが、物流が製品設計に口出しするなどとんでもない、という発想はやめましょう。物流を効率化するためには固定観念は禁物です。あらゆる方策を検討し、とことん物流効率化を追求することが物流担当者の責務であるのです。

製品のあり方を検討するに際し、二つの側面があることを認識しておきましょう。一つ目が製品の組み立てをいつのタイミングで実施するのかという点です。二つ目は製品の形状そのものという点です。

まず前者について考えていきましょう。多分皆さんは日頃からものを動かす状況を見ているでしょうからきっと気になっていると思うのですが、今の荷姿効率が良くなく、それをよくするためにはその製品の組み立ての一部を運搬後に行うべきだと。

たとえばある製品にボルトが一つついているために荷姿効率が3分の1程度になってしまっていることがあります。

このケースではボルトの取り付けを輸送後に行うことで輸送費の削減が可能となります。

このように「組立工程の変更」を行うだけで物流効率化につながるアイテムを洗い出し、一点一点その可能性を検討することです。

会社の中で組立工程を決定するのは大抵生産技術部門です。残念ながら生産技術部門の人たちは物流を考慮するということはあまりありません。

従ってこのようなアイデアは物流に関わる人が出すべきでしょう。そして生産技術の人たちと一緒になって検討を進めるのです。

そうすることによって、徐々に生産技術の人たちも物流を意識するようになるのです。経験を重ねるごとに物流を考慮した生産場所を検討してくれるようになることでしょう。

できれば物流効率の悪い製品をパッケージごとに一か所に集め、多くの目で見て検討を行う会を設定してみてはいかがでしょうか。

ここで重要なことはそれが可能かどうかはいったん脇に置いておくということです。改善を推進するためには「固定観念」が大きなネックになるからです。

次回に続きます。


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