日本一の物流を実行するために(3) 日本一の物流事業者になるために

物流を専業としている会社があります。たとえば運送業、倉庫業がその典型です。これらの会社は日本一の物流を実行することで、顧客を獲得し会社を拡大していくことが可能となります。

会社経営者であれば誰しも会社の収益を伸ばし、従業員を幸せにしていきたいと考えていることでしょう。これは物流事業者にも当然当てはまります。

では彼らにとって「日本一の物流」とはなんでしょうか。明らかに他社と違うということが見た目でわからない限り、お客さんは振り向いてくれません。

最低限これだけは、といえることは「物流品質」だと思います。チルド製品を常温体に置きっぱなしにしたり、顧客の段ボールを蹴飛ばしたりするような物流は論外として、物流品質を他社よりもずば抜けて良好な状況に置くことを考えたいと思います。

日本の物流のサービスレベルはグローバルで比較して良好な状態にあると思われます。では物流品質についてはどうでしょうか。

筆者から見て「悪くはないレベル」だと思います。たとえば誤配送のデータはおおよそ30PPMだといわれています。

筆者がセミナー等を通して、いろいろな人に誤配送の経験を聞いてみると、実際にはもっと悪い数値だと思いますが、一つの目安としてはこれをベンチマークにしてもよいのではないかと思います。

つまり、この水準を大幅に上回ることができれば、日本でも高水準の物流品質を維持できていると考えてもよさそうです。

物流事業者が自分たちの業務領域をどのように考えているかどうかにもよりますが、顧客の期待値に応えられないようでは「日本一」レベルには程遠いと思われます。

顧客は単純に地点間を運んでほしいとだけ思っているわけではありません。たとえばその輸送のために保有している在庫を減らしたいと考えているかもしれないのです。

「在庫を減らしたい」、このような相談があったとしましょう。これに対して弊社の仕事は「運送」なので、在庫についてはちょっと・・・、という答えであれば、そこまでですよね。

でも、今の輸送を行っていて気づくことを顧客にフィードバックするだけでも喜ばれるかもしれません。たとえば、毎日運んでいるけれども、着荷主には5日分程度の在庫が常にある、という情報だけでも喜ばれます。

顧客は物流事業者なら「物流について何でも知っている」と思っています。ですから、運送という領域だけでなく、顧客が定義する物流についてアドバイスできる力量は持ちたいものです。

もちろん、これだけで物流事業者として日本一レベルに達成できるかどうかはわかりませんが、少なくとも単純な物流オペレーションにさらなる付加価値を加えていることだけは間違いありません。

ぜひ顧客のニーズを吸収し、どうすれば真っ先に自社に声がけをしてもらえるかは常に考えていくべきでしょう。


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