メーカー物流の勘所(2) 調達物流の改善

サプライヤー側も物流コストを下げたいため、お客様に対してまとめてものを引き取ることを要請します。たとえば10トン車が満載になる単位での荷の引き取りを要望するのです。

これが1日以内で消費できる分量であればまだ許せるのですが、何日分にも相当する量であればお客様、すなわち工場側も簡単に受け入れることはできません。

こういったサプライヤーが何社もあるのであれば、工場側にいくら置き場所があっても足りません。余分な在庫管理も発生するので、何とかしなければならないという発想に至ります。

そこで工場側でものを引き取りに行こうという考え方が出てきます。調達もリードタイム短縮が命題ですから、できるだけ調達ロットを小さくし、今必要なだけ調達したいと考えます。自分たちが必要な分だけ引き取るので、その分だけサプライヤーの軒下に置いておいて欲しいとサプライヤーに要望するのです。

サプライヤーにとってもこれで場所が小さくて済みますし、自分たちも小ロット生産が可能となって体力向上につながるため悪い話ではありません。

工場は複数社を巡回し、トラックをいっぱいにしながら自分たちが欲しい分量の資材や在庫を引き取って来ます。

今までサプライヤーが個々に契約していた物流会社との契約も、工場側が荷主となる一本化が図られるため、物流コストも下がると思われます。

この引き取り方式は日本と商習慣が異なる欧米では一般的ですが、日本ではまだまだなじみがないと思います。しかしいったん始めてみると工場側ですべてコントロールできるため、非常に良いアイテムであることに気づくでしょう。

メーカーはこの真の調達物流を実現することを考えていくべきでしょう。自分たちのサプライチェーンは自分たちでコントロールすることが必要であることは間違いありません。

したがってパートナーとして選ぶ物流会社もこの調達物流の目的を理解し、それができる能力を持つ会社を選ぶ必要があります。

また同じトラックに複数のサプライヤーの荷を混載することになりますので、資材や部品を入れる容器を統一化し、積み重ねが可能となるように改善することが求められます。

次回に続きます。


物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/

工場管理 好評連載中! 1月号「工場収益をメキメキ向上させる!工場管理者のための物流アウトソース成功の秘訣 第4回 正しい物流アウトソースのステップ(2)」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007

Kein物流改善研究所

神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台17-1-218 

 

TEL:045-513-7597

代表/受付時間10~18時)

 

email;kaizen@keinlogi.jp

 

対象地域

日本全国各地

 

お気軽にご相談ください

物流改善ブログ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に更新しています。

「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ」

http://blog.livedoor.jp/gz0210/

物流改善メルマガ

毎週月曜日、水曜日、金曜日に発信しています。

「会社収益がみるみる向上する!

 1分でわかる物流コスト改善の

 ツボ」

http://www.mag2.com/m/0001069860.html

お勧めサイト

経営コンサルタント探しの「経営堂」

「IT企業専門の会計士事務所」

山田経営会計事務所

http://www.cpayamada.jp/

プロセスと結果で時代の変化に対応する

株式会社キーロジ

http://www.key-logi.com/

Facebook

Twitter