物流容器の考え方(3) 容器重量に注意

物流容器は物流工程で欠かせないものであることは事実です。しかしだからといって容器自体があまりにも自己主張しすぎることは望ましくありません。

何を言っているのかというと、ユーザーが欲しいものは容器の中に入った製品であり、容器を欲しているわけではないということです。

ですから容器はできるだけ薄く、軽くあるべきです。できれば製品は容器を使わずに「裸」のままで運びたいところです。

ですから容器は「最小限」であるべきでしょう。

容器設計を行う際には重量に気を配る必要があります。たとえば手でハンドリングするボックスの場合、製品重量と合わせた重量が人に負荷がかかる荷姿重量となります。

これを一定の範囲内に収める必要があります。あまりにも箱の重量が重いと、肝心の製品の入り数が少なくなってしまいます。

この考え方は手扱いの容器以外でも当然考えなければならないことです。鉄製ボックスパレットの場合、フォークで荷扱いするためあまり容器重量について論議されることはないかもしれません。

しかし手扱いボックスと同様、容器重量が重すぎると製品を入れる数量が制限されることがあります。なぜなら鉄製ボックスパレットに製品を入れてトラック輸送する場合があるからです。

つまりトラック輸送の場合の過積載の問題があるのです。会社としてはできるだけ多くを輸送したいと思ったとしても、容器重量の分だけ製品を運べない事実があります。

ですから、出荷等で輸送が伴う荷姿はこの容器重量にはデリケートになる必要があると思います。

また、輸送を伴う荷姿の内、台車タイプの荷姿についても考えてみたいと思います。容器に車輪がついているタイプを想像してみましょう。

輸送の前後工程で運搬が発生する場合、その容器そのものに車輪を付けておけば、荷降ろししたらそのまま牽引等で運搬できるので便利だという考え方です。

この利便性はよく理解できます。ただしトラックの荷台の上では車輪の分だけ「ロススペース」になってしまい、それだけ荷を積載できません。

短距離輸送であまりトラック積載率を考慮しなくてもよい場合は台車タイプの容器もありだと思います。短距離輸送は積載率以上にトラック回転率が重要だからです。

しかし長距離輸送の場合は望ましくありません。むしろ荷降ろし時に平台車に載せて運搬するといった工夫をした方がよいと思います。


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