仕事のやり方を統一する(2) 管理監督者と現場管理

物流倉庫で仕事を見ていると、たとえば梱包作業で次のような現象に気づくことがあります。

・AさんとBさんとで梱包作業台の大きさが異なる
・梱包作業手順が異なる
・梱包に使用する緩衝材が異なる
・緩衝材の使用量が異なる
・結果的に作業速度が異なる

いくら物流作業は自由度が高いからといって、同じ作業でこのような差が出ることは決して好ましいことではありません。

この原因はどこにあるのでしょうか。はい、それはずばり管理監督者にあります。物流センターでいえばセンター長や現場リーダーに原因があるのです。

管理監督者の最大のタスクとして「現場管理」が挙げられます。この現場管理の基本として作業の標準化があります。

最小のコストで高品質のモノをアウトプットする方法を決めるのは管理監督者の役割であり、それが作業の標準化です。

この考え方を持っていない管理監督者は本来やるべき仕事ができていないといわざるを得ません。自職場のすべての仕事を標準化し、誰がやっても同じ結果が出るようにしなければならないのです。

自由度が高くても、その中でどのようなやり方がベストなのかを考える必要があるのです。

そして考えた結果を標準作業とし、その作業を部下に教え込まなければなりません。管理監督者は部下の自律性を語る前に、仕事の基本を自ら構築し、それを教える必要があるのです。

失格管理監督者は自分の怠慢を棚に上げ、「仕事は自ら考えてやるものだ」ともっともらしいことを口にして作業者任せにします。

自由度の高い仕事を作業者任せにすることは自律性を求めることとは違います。標準作業を行った上でさらによいやり方を考えさせることが必要なのです。

ですから、梱包の作業台の規格はこうである、作業手順はこの方法で、ということをきちんと決めてから部下に作業をしてもらいましょう。

もし自職場でまだ作業者任せにしている点があるとすれば、管理監督者は十分に機能していないと考えた方がよさそうです。

次回に続きます。


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