5S活動再考(2)(物流コンサルタントの日々改善)

5S活動を効果的にするために最初に合意しておくことが必要なことはなんでしょうか。それは「決められたことをきちんと守る」ということです。当たり前のようなことですがこれが結構難しいようです。

過去に5S活動に取り組んだけれどしばらく経つと元に戻ってしまった、という話がよくあります。せっかく時間を投資して活動をしたのに元に戻ってしまうのでは非常にもったいないことです。

このケースでは真の5S活動はできていなかったことになります。元に戻ってしまったということは、「しつけ」の部分がしっかりとしていなかったということになるのです。

この「しつけ」についても当たり前だから、ということで手を付けない会社があります。会社としてモラルが完璧であればあえて「しつけ」などということもないのかもしれません。

しかし大半の会社では当たり前のことができていないのです。特に「しつけ」の部分を軽視しがちなのが日本企業です。それは性善説に立っているかと言えるかもしれません。

海外では性悪説を前提にしていることの方が多いかもしれません。だからこそ5S活動の効果は大きく、いったん決められたことをはきちんと守ろうという意識が働くのでしょう。

いかなる理由があってもこの合意事項は厳守されなければなりません。これを大前提に5S活動をスタートしましょう。

多くの物流現場で残念ながら機能していないことがあります。それが物流の命ともいえる「在庫管理の4原則」です。

(1) 在庫の所在がすぐわかる
(2) 在庫の数がすぐわかる
(3) 先入先出ができる
(4) アクションの緊急度がわかる

この4項目ができていない物流現場が多いことは事実です。まずここから始めなければなりません。実際に在庫の所在がわからずに探し回るムダや、数量をきちんと把握できていなかったために余分なものを発注してしまったというムダも発生しているのです。

在庫を置く場所を定め、先入先出ができるレイアウトとし、最大数量と最小数量・発注や生産指示などのアクションの基準を記した表示を付けるようにしましょう。

次回に続きます。


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