ミルクラン再考(5)(物流コンサルタントの日々改善)

引き取り側は自らの予算でトラックを配車し、サプライチェーン全体のリードタイム短縮に寄与しながら輸送の効率化を図っていくことになったわけです。

物流コストの削減と、ジャストインタイムの両立といった簡単ではない課題に直面することになります。担当スタッフは知恵を振り絞って仕事に取り組まなければなりません。

会社としてはリードタイム短縮目標と、物流コスト削減目標を物流スタッフに課すことになりました。片方だけの達成では評価されません。あくまでもミルクラン方式による引き取り物流はこれらの両立が前提となった物流システムです。

常に荷量の変動をにらみながらルートの変更や積み合せ荷物の変更を行っていきます。こうしたことを繰り返すうちに物流スタッフの実力は向上していきます。

ミルクランは何もサプライヤーへの引き取りだけに限る必要はありません。自社の出荷貨物を混載しても一向に構わないのです。荷主は自社なわけですから好きなように物流をデザインすることができるのです。

こうして今まで実現しなかった、自社貨物とサプライヤー貨物の混載、所謂「内外混載」が可能となりました。

自社の重量貨物とサプライヤーの嵩の張る貨物との混載である、「鉄綿混載」もできるようになったのです。

このように非常に改善のオポチュニティが広がることがミルクラン方式の特徴だといえると思います。今まで個々のサプライヤーの荷物だったものを自社の荷とすることでボリュームを増やすとともに、物流会社を集約することで1社当たりの荷量が大幅に拡大します。ここに自社貨物も載ってきますので、さらに荷量が増大します。

これだけでも輸送単価が大幅に下がることになります。しかしミルクラン方式ではこの単価削減だけにはとどまりません。いろいろな工夫でトラック積載率も向上させていくことができるのです。

その最たるものが「荷姿改善」です。荷姿を改善することが最も輸送効率化につながるのです。

次回に続きます。


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