在庫コントロールと物流(3) 在庫削減のコツ

在庫が悪者扱いされる二つ目の理由は「ムダを隠してしまう」ということにあります。その事例を見ていきましょう。

安全在庫を持つ理由として「設備故障」があるというお話をしました。安全在庫があれば設備が故障して生産が止まってしまったとしても次工程に迷惑をかけることがありません。

このように在庫によるメリットがある一方で、デメリットもあるのです。そのデメリットとははっきり言うと設備そのものが故障しないように事前メンテナンスしようという意識が薄れてしまうことです。

在庫があるから設備故障があっても大丈夫、ということは設備の故障を容認することにもつながってしまうということです。

協力会社の未納があっても在庫を持っていれば生産は止まりません。一方で協力会社が未納を何としても無くそうという考え方にはつながらないというデメリットがあるのです。

こういったデメリットは在庫を持っていると顕在化しません。顕在化しないということはその問題点を改善するというアクションにつながりません。

つまり在庫がいろいろな問題点を隠してしまうことになり、会社にとっては不幸なことと言えるでしょう。

このような隠された問題点を顕在化させるためには「在庫を強制的に減らす」ことが一番です。そして担当者にプレッシャーをかけることです。

そうすれば担当者は在庫に逃げることなく本質的な問題点の改善へと動くことになるのです。

安心在庫を減らすためには今ある在庫をいったん凍結してしまうことをお勧めします。そして凍結した在庫を使うことなく一定期間経過した後にその在庫を本当に削減するのです。

在庫の担当者を決めるとともに、その在庫を保有する理由を明確化していきましょう。

いかがでしょうか。物流を担当していると必ず在庫問題に直面することになります。長期間動かない在庫を認識しているのは物流担当者です。

常に在庫情報を関係部署にフィーバックすることで在庫コストを削減するとともに、隠されたムダを顕在化させ改善することで企業体力向上に貢献していきましょう。


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