社内に教育の機会を設けることはとても重要なことです。物流の仕事は人に頼る部分がほとんどです。そのため人に対する投資を惜しむことは会社の衰退につながると考えるべきでしょう。
物流系の業務にはこれといった国家検定がありません。物流の仕事でもものづくりと同様に一定のスキルが求められます。でも国家検定には至っていません。
これは物流に携わる私たちのPR不足かもしれません。国家検定になればそれを取得することで一目置かれることは間違いありません。
個々の従業員の意欲向上にもつながります。しかし物流系業務で国家検定が無い以上、自分たちで考えるしかありません。
そこで考えるべきは「社内資格制度」です。できれば級で評価できる形にするとよいのではないでしょうか。それは成長がわかるからです。3級から2級に上がれればそれは間違いなく成長です。
「ピッキング作業1級」とか「在庫管理業務2級」のように必要な業務を抽出し、それに対してレベルに応じた級を設定します。
筆記試験と実技試験を行うことで合否判定を行い、合格者には認定証を発行します。さらに倉庫の中に社内検定合格者の名前を貼りだします。
できればわずかでもよいので、検定合格者には資格手当の形で給与を増やすとよいと思います。
この社内資格制度は「CDP」すなわちキャリア・ディベロップメント・プログラムにも活用していきましょう。
個々の社員ごとに年度別にこの資格取得を計画していきます。それを各人と面談で話をするとともに、勉強することを促していきます。
この社内資格制度が物流作業者の意欲向上にもつながるようにしていく必要があります。それはプライドをくすぐる倉庫内への名前の掲示であり、資格手当であったりします。
もちろん昇進昇格にもつなげていくことが重要です。会社が求める資格をきちんと取得し、業務に生かしている人はきちんと評価すべきですよね。
いかがでしょうか。皆さんの会社でもできることがあったのではないでしょうか。これから人材不足が懸念されます。今の従業員の活力を高めていくことは必須です。
ぜひ参考にされ、実際に社内で導入されることをお勧めします。
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